ノンフィクションと評論書籍の感想を述べる

ノンフィクション・評論本に絞り実際に読んだ感想を述べていく

考える方法 著者:池内 了 その他   評価:★★☆☆☆

 

 世の中には、言葉で表現できないことや明確に答えられない問題がたくさんある。簡単に結論に飛びつかないために、考える達人たちが、物事を解きほぐすことの豊かさを伝える

 

 

【この本の紹介】

 中学生からの大学講義ということを謳っているとおり、特定の分野に深くまで掘り下げたものではなく、様々な「考える」というテーマを浅く入門的に触れたものになります。触れられているテーマは以下のとおりになります

 1.<私>が存在することの意味

   →考えるということを哲学的に考える<哲学>

 2.それは本当に「科学」なの?

   →科学と疑似科学の違いを考察する<科学論>

 3.アメリカン・インディアンは何を考えていたのか

   →アメリカ大陸の自然・文化から人間の文化を考える<文化人類学

 4.なぜ、人を殺してはいけないのか

   →人を殺しては駄目という価値観と死刑制度の差異をカントを交えて考察<犯罪論>

 5.ジェンダー研究のすすめ

   →そもそもジェンダー論って何?というところから<ジェンダー学>

 6.社会とはなんだろう

   →社会というものを色んな点から読み解く<社会学

 7.言葉について

   →言葉を通じて人間と社会を読み解く<社会学

 

 おおよそこんな感じです。それぞれのテーマを2~30ページ程度でまとめているため、ほんとうに入門の中の入門的部分で締められます。あまり専門用語も出てきません。

【評論・社会学が初めてという人向け】

 そのため「社会学の本ってどんな感じなの?」という本をあまり読まない人が入門として読む導入本としてならおすすめですが、それ以外だと物足りないです。それと複数の作者の合同本であるため、どうしてもテーマや作者によって合う合わないが出てきます。自分が科学と疑似科学の違いがおもしろかったです。ちなみに擬似科学というのは「マイナスイオン」「水素水」のような、一見科学的根拠があるように見えて、その実全く根拠の無いもののことを指しています。それを見分けることについて触れたのが2章です。ただ全体として合わないのが多かったかなあ・・・