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本と映画の感想と雑記の記録

できるだけネタバレなしで本や映画の感想と評価をしていきます。あとおまけで雑記を・・・

ジャンル:ミステリー・サスペンス、サイコホラー・小説  殺人鬼(サイコパス)狩り  評価:★★☆☆☆

★★☆☆☆ サイコホラー ミステリー・サスペンス 小説
殺人鬼(サイコパス)狩り

殺人鬼(サイコパス)狩り

 

東京から千キロ離れた羊頭島にある刑務所から、五人の囚人が脱獄した。彼らはいずれも大量殺人を犯したサイコパスで、放っておけば島の人間が全滅する恐れさえある。事件解決のために集められたのは、隣島の警察官三人。さらに猟奇犯罪対策部の部長の命により、一人の少女が同行することになった。その少女―園田ユカこそ、警察が用意した最強の切り札。彼女もまた、大量殺人者であり、サイコパスだった―

 

 さて、久々のミステリー・サスペンスもの。といっても主役がサイコパスという異色のサスペンスものです。さて、その感想なのですが・・・

 

 うん、突っ込みどころありすぎでガバガバすぎんだろ

 

 まずサイコパス5人を収容してる監獄から脱獄する流れなのですが、なんでそんな大量殺人のサイコパスを離れ島程度のところで収監してんだよ。そもそも普通の島民が住んでるところに建てるなよ。普通に船で本国に逃げられるような警備ってなんだよ

 

 いや、ほんと突っ込みどころだらけなんですよ。サイコパスが具体的にどのような方法で脱獄したかは一切書かれません。ただ監獄内の看守などを皆殺しにしたということだけです(方法は不明)さすがにサイコパス相手なら最悪射殺許可も出てると思うんですがそれは・・・

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 正直サイコパスを秘めたキャラの怖さは、その思考パターンが全く理解できないために、どのような行動に出るかわからないところにあります。そしてその行動を可能に出来る能力を持っているからこそより恐怖が増すのです。アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」に出てくる槙島聖護というキャラがいるのですが、このキャラもサイコパスであり、同時に己の価値観に基づいた行動を実現できるだけの知能と才能を持っており、そのため何を起こすかわからない、という恐怖がありました

 でも本作のサイコパスは、確かに殺すという行為に対する価値観の違いにより、相手を躊躇なく殺すというシーンは多々ありますが、正直能力自体は低いため、行動が予測できます。そもそもほとんど島民という非戦闘民を一方的に殺すばかりのため、悪役としての強さが全く感じられないです。正直小悪党です。それにサイコパスとして恐怖には、普通だと思っていた相手が徐々にサイコパスとして狂気を見せていくという過程にもありますが、こちらの場合最初からサイコパスですという紹介があるので、過程すっとばして最初からサイコパス全開です。

 

 村上龍の「インザミソスープ」に出る外人のほうがサイコパスとして怖かったな。