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本と映画の感想と雑記の記録

できるだけネタバレなしで本や映画の感想と評価をしていきます。あとおまけで雑記を・・・

ジャンル:映画・ノンフィクション  スティーブ・ジョブズ(2013) 評価:★★★☆☆

 

 

スティーブ・ジョブズ [DVD]

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今世紀最高の経営者、人の心を掴むカリスマ── 2011年10月5日、56歳の若さで亡くなり、オバマ大統領はじめ数々の著名人が追悼の意を表した、アップル・コンピュータの創業者スティーブ・ジョブズ
一方で彼は、ワガママで傲慢、自分の考えを絶対に曲げず、必要ならば友人さえも追い落とす非情な男とも言われた。
なぜ、そんな<嫌われ者が、世界中の人々から<熱く愛されるデバイス>を創ることが出来たのか──?
その疑問に答える、ジョブズ没後初の映画が実現した。
1976年、自分とよく似たはみ出し者の友人たちと、自宅ガレージに<アップルコンピュータ>を設立。
次々とヒット商品を生み出し、わずか4年で株式を上場、莫大な富と名声を手にする一方で、その激しい性格は多くの敵をつくり、
遂には自分がつくった会社からも追放されるという人生最大の挫折を迎える。
二度と立ち上がれないような怒涛の修羅場をくぐり抜け、それでも挑戦することを諦めなかった男。
誰もが知る天才の、誰も知らない真実に触れ、あなたの人生の可能性も広がる──そんな素晴らしき出会いが、ここにある。 

 


映画「スティーブ・ジョブズ」予告編 11月1日(金)全国公開

 【映画の紹介】

 誰もが知る大手機器メーカー「Apple」の創業者。そんなスティーブ・ジョブズがどのような経緯でアップルを創業し、どのような顛末をたどり今に至るかという映画になります。

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 まずこの作品全体の感想ですが、「天才には天才なりの苦悩や葛藤がある。ただわかっても理解できるものではない」というものです。映画ということで多少脚色があるかもしれませんが、作中のスティーブジョブスは次々にアイデアを形にし結果にしていきます。ただとにかく共感性がありません。それこそがスティーブジョブス躍進の力でもあり、彼の人生を決定付けてしまったものだと思われます。

 でも共感性なさすぎていらっとくる部分が多々あります。それが嫌で途中で観るの辞める人もいるかもしれません。そして人材流動の激しい米企業独特のものでしょうが、とにかく内部の人間関係の殺伐っぷりがすごいです。スティーブジョブズのアイデアと全く周りを省みない行動力、そして株主の機嫌を損ねる可能性があれば誰であれ容赦なく切り捨てるという企業観があったからこそ、アップルはあそこまで大きくなれたのかもしれませんが、とにかく明るい気持ちで見れる映画じゃないです。

 【あくまでジョブズの人生映画であり、appleの映画ではない】

 それとappleという会社についての歴史や経緯の事前知識は入れておいたほうがいいです。あくまでスティーブジョブズの人生を書いた映画で、appleやその製品の開発シーンはほんの数分程度しか触れられません。そのため「アップルのあの製品の開発秘話を見て感動したい!」という人には全く勧められません。そして時系列が全くわからないため「あれ?これいつの出来事の話なの?」と混乱される人もいるかと思います。あくまでメインはジョブズの人生とその周りの人間関係です。

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 そのためこの映画を100%楽しみたい人は先にアップルの歴史を勉強してください。

 

The History of Jobs & Apple  1976〜20XX【ジョブズとアップル奇蹟の軌跡】 (100%ムックシリーズ)

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 【以下ネタバレ感想】

 

 まあ、この人について語るなら、恐ろしく集団組織に向いてない人だったのかなと思う。とにかく周りの言うことを聞かない。「この人についていけば上手く行く!」と思える結果とカリスマはあるが、問題はついていこうにもペース配分めちゃくちゃすぎて周りが息切れして「もう知らん!」となってしまう。このような一つの能力が異常に優秀だけども、それ以外の部分が欠落しているタイプの人材はどのように扱うのか、というのは長年の課題です。結局創業時からジョブズと共にしてきた人たちは皆ジョブズの元を去っていますし、創業時からのパートナーでついていけないのだから、後になって入った人たちが着いていくのは厳しいでしょう。

 ジョブズのような人間は集団組織にとっての劇薬です。appleが低迷したときにも、経営者たちはジョブズに再び縋り、appleの栄光を取り戻そうとしました。そして実際にジョブズ再任後のappleの株価は低迷時から大きく上げています(その後のごたごたで再び下げましたが)

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 日本においても企業低迷時、経営者に新しい人間を入れて再起を図る例は少なくありません(マクドナルド・ハウステンボスetc)ただそれが決して成功するわけでもありません。

 ジョブズのように飛出た人間を組織がどう扱うのか、またその方法で成功した組織と失敗した組織の違いがなんなのか、その辺りを勉強していきたい