読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本と映画の感想と雑記の記録

できるだけネタバレなしで本や映画の感想と評価をしていきます。あとおまけで雑記を・・・

ジャンル:特撮・アクション・SF・映画  ゴジラ(2014)  評価:★★☆☆☆

★★☆☆☆ SF アクション 映画 特撮

1999年、日本。原子力発電所で働くジョーブライアン・クランストン)は、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。

 

 


「GODZILLA ゴジラ」予告3

 ※今回はゴジラ(2014)・ゴジラ(1954)のネタバレを含んだ感想となります。

 

 シン・ゴジラにふれるならこちらにも触れておく必要があると思い、この記事をつくるに至りました。

 まずゴジラ(2014)を語る上でゴジラ(1954)に触れておかなければならないため、まずは初代ゴジラから触れていきましょう。

f:id:okimono:20161129223128j:plain

  最初にゴジラという作品が作られた経緯については、1954年にビキニ岩礁にて漁業を行っていた第五福竜丸が水爆実験に巻き込まれ船員が被爆、俗にいう「第5福竜丸事件」

 この事件を機に反核運動が強まり、海外で「原始怪獣現る」という作品が作られたことも重なり、反核を象徴した怪獣映画が作られそれが「ゴジラ」でした。

 そのためゴジラには反核の象徴・人間が起こした過ちの形というメッセージがあり、初代ではその辺りが強く込められています。初代ゴジラでは徹底して「なぜゴジラが生まれてしまったのか」「人類はこの脅威にどう対抗すべきなのか」「人類はどうするべきだったのか」ということが語られています。少なくともゴジラウルトラマンのような、人類を救うヒーローでもなかったということです。

 

 これを踏まえたうえでゴジラ(2014)の感想を述べたいと思います。監督のギャレす・エドワードは初代ゴジラをリスペクトしたと述べており、作中登場人物にも「芹沢」という初代ゴジラにおいて重要な役目をおう人物が同名で登場します。

 皆さん覚えておいてください。「初代をリスペクトしていたんです」

f:id:okimono:20161129225432j:plain

 

 【核の正当化】

 その上で今回のゴジラですが・・・ゴジラである上でやってはいけないことをしてしまいました。

 まず序盤で挙げたビキニ岩礁の水爆実験。まさかのこの実験をゴジラを含む怪物を法葬るための手段だったと述べ、なんと必要であったこと、つまり正当化してしまいました。アメリカだから核万歳にしないと売れなかったんでしょうか。

 また作品中でも終始核が作戦に使われます。反核を込めるどころか便利な人類を救う切り札として多用されます。おい、リスペクトどころか踏み抜きやがったぞ

 

 【どうしてこうなった芹沢さん】

f:id:okimono:20161129224654j:plain

 まだまだ続きます。初代ゴジラにおいて芹沢は物語の核となる人物であり、ゴジラを葬るオキシジェンデストロイヤーという兵器を開発し、実際にゴジラを殺すこととなります。ただしこの兵器を使うまでの葛藤、そしてこの兵器を生み出し、使ったことへのケジメをつけるのです。

 一方2014年の芹沢、無能です。まさかの個人活動だった主人公の父親より何も出来てねーじゃねーか。そんだけの研究機関と費用と時間かけて何してたんだよお前、大惨事起こしてんじゃねーか。

 

ゴジラのヒーロー化と長い長いヒューマンドラマ】

f:id:okimono:20161129225245j:plain

 はーいまだ終わりませーん。次はアメリカ映画の悪いところが出ました。それが「ヒーロー化」と「長いヒューマンドラマ」のぶち込みです。ゴジラ(2014)においてゴジラは生態系を調整する神に位置するものであり、人類を滅ぼそうとする怪獣、MUTOを倒し人類を救います。作中で明らかにヒーローとして扱いますし、主人公を都合よく助けまくります。

 

f:id:okimono:20161129225223j:plain

 またヒューマンドラマが長い!主人公と妻のいちゃらぶに何分使うんだよ!ゴジラ10分しか出ないんだぞ!これ怪獣映画だぞ!俺ら怪獣のどんぱちを観たいのであって、恋愛映画みたいならそのジャンルの映画観るわ!とどめに怪獣出る画面も暗すぎてほとんど見えない!

 このヒューマンドラマが長いせいで話のテンポが悪いのなんの。初代ゴジラにもヒューマンドラマはありましたが、それは芹沢の葛藤や最後の行動にも繋がるから意味があるんです。一方で2014年版は特にありません。スパイスのつもりだろうが、それカレーだぞ。カレーかけたら味消えて全部カレー味にしかならんぞギャレス。

 

 怪獣のMUTOのデザインは好きだし、ゴジラを復活させてくれたことはうれしい。でもさ、まさか120分近くあってゴジラ10分しか出ない上にほとんど真っ暗で見えないなんて思わないよ・・・こんな主人公のキスだなんだぶちこまれるとは思わなかったんだよ・・・特撮ファン、一般層両方取り込もうとしてどっちにも見放された感じになってます。