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本と映画の感想と雑記の記録

できるだけネタバレなしで本や映画の感想と評価をしていきます。あとおまけで雑記を・・・

ジャンル:ミステリー・ライトノベル 特等添乗員αの難事件Ⅱ  評価:★★★☆☆

★★★ ライトノベル ミステリー・サスペンス 小説

 

水平思考──ラテラル・シンキングの申し子、浅倉絢奈。きょうも旅先で発生するトラブルを華麗に解決していたが……予期せぬ事態に遭遇してしまう。聡明な絢奈の唯一の弱点があきらかになった。そして姉との埋まらない溝に加え、恋人のはずの壱条那沖との関係にもヒビが入り、公私ともに絶不調! 香港へのツアー同行を前に、絢奈は閃きを取り戻せるか? 人の死なないミステリ最高峰、書き下ろしαシリーズ第2弾!

osusumehon.hatenadiary.jp

  今回は特等添乗員の難事件シリーズの2巻目。2巻目のテーマは「挫折と成長」となっています。水平思考を武器とする主人公絢奈でしたが、序盤の起きた事件でその思考の弱点が出てしまいます。それは「常識で考えればわかることなのに、思考に常識を当てはめないために異常に気づけない」というものでした。無意識で水平思考が出来てしまうために、常識的に考えて明らかにおかしい事件をおかしいと思えなかったために問題が起きてしまいます。それによる挫折とそこからの成長が今回のメインになっています。

 【ミステリー本としての特等添乗員の魅力は?】

 この物語の特徴ですが、推理パートの進行スピードが速いです。あれこれ綿密に考えるというよりはパワーとスピードで押し切る感じもあります。警察のように科学的捜査が出来るわけでもないし、殺人は起きないので物的証拠が発生しにくいという点があるため、基本状況証拠です。なのできっちりとした推理を楽しみたい!という方にはあまりおすすめできません。手軽にミステリーを読みたい!という方が最初に取ると入りやすいタイプの本だと思います

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 もっとわかりやすく言えば、「相棒」の推理進行ではなく「古畑任三郎」のような推理だと思ってください。時間が限られてるから推理にもある程度穴があります!って作品中でも語られますからね・・・

 

 【物語のテンポ】

 物語のテンポを決める上で懸念となるのが「挫折のためにキャラクターが先に勧めないパート」です。これが長すぎるとテンポが悪くなる上「もうそこまで悩むなよ!読んでるこっちまでうんざりしてくる!」となってしまい、短すぎるとキャラクターの魅力が薄くなってしまいます。

 このテンポを決める上で重要なキャラが、主人公の水平思考の先生である能登の存在です。このキャラクターが主人公やその恋人に進むべき道をアドバイスすることで、そこから成長やきっかけに繋がっています。今のところこのキャラのおかげでテンポはよくなっています。ただこの先も同じような成長方法だとマンネリとなってくる懸念もあります。