ノンフィクションと評論書籍の感想を述べる

ノンフィクション・評論本に絞り実際に読んだ感想を述べていく

犬を殺すのは誰か ペット流通の闇 著者: 太田匡彦  評価:★★★☆☆

 

年間約8万匹の捨て犬が殺処分されている。その背景には、オークションを中心とする日本独特のペット流通がある。「売り時」を逃した犬を処分する業者と、ゴミのように回収する行政。アエラ記者が「命の衝動買い」のツケを告発する。

 

 前回の記事ではストーリー形式で話が進む「ペット殺処分」を紹介しました。

 

osusumehon.hatenadiary.jpこんk

 

今回は完全なノンフィクション。上記の本は殺処分を行う自治体職員に重きを置いていましたが、この本は殺処分の原因となるペット業界とその飼い主、そして国の政策と全体的に触れられています。以下の5章で紹介されています

 1章:利益のために犬を投売りするペット業界の世界とその仕組み

 2章:人気の幼歳犬を大量生産するために起きている弊害

 3章:実際に殺処分を行う自治体の声と数を減らす取り組み

 4章:ペット保護先進国ドイツの取り組み(ティアハイム・ベルリン)と日本の里親の現状と課題

 5章:動物愛語法改正の取り組み

 このようになっています。これはペット業界の闇を浅く広く触れた本だと思ってください。なので「あ、ここまでで終わるの?」という話もあります。それと2010年出版の本なので、古い情報も見受けられます(5章の愛護法改正は13年に施行されました)

改正動物愛護法~2013年9月1日より施行

 殺処分を行う自治体職員の感情やそこで起こっている現実を深く知りたいなら「ペット殺処分」まずペット殺処分問題を幅広く知りたいという方はこの「犬を殺すのは誰か」をお勧めします。ただある程度この問題を知っている人からすれば物足りたい本かもしれません。その意味では「入門書」といえます。この本を読んだ上でいいます。この本は入門書であり、この問題の闇はこんなものではありません

 すでに知っている情報が多かったため、評価は3としました。