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本と映画の感想と雑記の記録

できるだけネタバレなしで本や映画の感想と評価をしていきます。あとおまけで雑記を・・・

【ネタバレなし】明確な将来が見出せない主人公の青春を描く プリズム少女 四季には絵を描いて 作者:八重野 統摩 評価:★★★☆☆

 

 

 

どうして、僕は大学受験をするのだろう。そんな疑問と共に、高校三年生を迎えた少年・真崎は、予備校にてかつての友人である千代川可苗と再会する。四季の 巡りを追うように、天才と呼ぶに相応しい彼女と共に紐解かれていく四つの謎。美しき少女の才能に触れる傍らで、少年は未来へ進む目的を探し始める。そして 最後に浮かび上がる、可苗に隠された悲しき秘密とは―。目的なき未来に戸惑う少年少女を描く、静かな熱に満ちた青春ミステリ。 kbooksより

 

【この本の感想】

 今回は八重野 統摩作の「プリズム少女」を語りたいと思います。主人公は明確な将来を見出せず、ただ消去法という形で大学受験を目指す無気力系男子です。そこに突然謎の美少女が現れ・・・という王道青春ものとなります。あらすじにミステリーとありますが、そこまでミステリ要素は無いので安心してください。後殺人も起こりません

 この物語では明確な将来に向けて日々努力する男女と、一方で明確な将来が見出せず、焦燥感に駆られながらも、ただ消去法で大学を選び受験のために努力しているという対極的な二組が出てきます。自分も明確な目標を持って大学受験を目指していた人間ではなかったため、主人公の焦燥感というのは嫌というほど理解できてしまいました。

 

 この本は王道青春ものであり、突出した名作!というわけでもなく噛めば噛むほど味がでるスルメ本というものでもありません。そのためいろんな作品を読んだ上でこの本を読むと少し物足りなさを感じる人もいると思います。

 一方で人間関係もわかりやすく、わけのわからない語尾で話すような変な登場キャラもおりません。ストレートな王道青春ものです。最初に手に取る本どれにしよう・・という人におすすめの入門小説です。

【カテゴリ別評価】

【読みやすさ】一巻完結もので370ページと3~4時間で終わります

【絵柄】表紙絵のみ。挿絵はありません

【文章の独特さ】シンプルで読みやすい。変な言い回しなどもありません

【ミステリー要素】ミステリーというほど難解な伏線はありません

【後味のよさ】ハッピーエンドといわれれば首をかしげるかもしれませんが、バッドエンドでもない。そんな終わりです