読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本と映画の感想と雑記の記録

できるだけネタバレなしで本や映画の感想と評価をしていきます。あとおまけで雑記を・・・

ジャンル:ライトノベル・小説・青春 「プシュケの涙」  評価:★★★☆☆

★★★ ライトノベル 青春・恋愛 小説

 

プシュケの涙 (メディアワークス文庫)

プシュケの涙 (メディアワークス文庫)

 

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降り るまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…。そん な二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。  amazon商品紹介より

 

【この本の感想】

 さて、今回は切ない青春ライトノベルものとしてまず名前が挙がる「プシュケの涙」の感想です。

 この作品は

①謎の飛び降り自殺をとげた同級生の死の謎を追うパート

②自殺した同級生がどのような人物だったのかの過去話 

の二部で構成されています。これは先に登場人物に訪れる不幸な結果を読者に伝え、後のページでその登場人物の人間ドラマや思い出を紹介し、読者に登場人物に対する感情移入をさせることで、魅力ある登場人物の後に訪れる避けようのない不幸な結果を重さを増大させ、読者に喪失感を与えるといった手法です。先日紹介した「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」と同じ手法です。   

  さて、ここからこの本の具体的な感想なのですが・・・・

 

 ミステリーものとしてみたらぶん投げるレベル。青春ものとして見るならおすすめ です。

 まずミステリーについてですが、この話は全体的にご都合主義なところがあります。「いや、君いくら頭いいからって察しよすぎだろ。それ普段に生かせよ」とか「え、それ大きな問題だったのにあっさり解決すんの?」となります。

 後問題の同級生の自殺についてですが、これも大して謎解きもなく終わります。「いや、それだけでその思考に行くとか飛躍しすぎだろ!」って感じであっさり解決するんで・・・ミステリーの紹介部分はずせよと思ったくらいです。

 

 そして青春部分としての魅力ですが、1部目の自殺の謎を追う部分では「何いってんだこいつ?」となります。謎を追う人物が頭脳明晰・容姿端麗だが宇宙人といわれるほどの変人ということもあり発言、行動が突飛なためいまいち感情移入が出来ません。

 しかし2部では自殺した人物の境遇や謎を追う男との過去の出会いや交流が描かれています。これを読んだ上で1部での発言を読み返すと「ああ、だからあの場面でそんなこと言ったのか・・」となります。そして「ああ、死ぬんだよな。これからは明るい未来が待っている、みたいな終わりだけど死ぬんだよな・・・」となります。

 

 今回の評価についてですが、青春ものとしては星4つですが、ミステリーに蛇足感がぬぐえないことと、ご都合主義が目立つこともありマイナス1の星3つとなりました。

 この作品はプシュケの涙・ハイドラの告白・セイジャの式日の3巻構成となっているそうなので、気が向いたら後の2巻も読もうかな

 

 【カテゴリ別評価】

【読みやすさ】ページ数は約250ページ程度と3~4時間で読み終えれます

【絵柄】タイトルページに白黒絵であるくらいです。

【文章の独特さ】シンプルで読みやすい

【ミステリー要素】うん、この要素いらなかったかな

【後味のよさ】 これも空虚感を余韻に残す作品です。

 

 

ハイドラの告白 (メディアワークス文庫)

ハイドラの告白 (メディアワークス文庫)

 
セイジャの式日 (メディアワークス文庫)

セイジャの式日 (メディアワークス文庫)

 

 

osusumehon.hatenadiary.jp