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本と映画の感想と雑記の記録

できるだけネタバレなしで本や映画の感想と評価をしていきます。あとおまけで雑記を・・・

ジャンル:小説・解説本 2週間で小説を書く! 評価:★★★☆☆

 

小説は誰にでも書ける!天才である必要はない。誰にでも「才能」は眠っている。それをどうやって引き出すか。それには、独自の経験や感性を引き出す具体的な方法が必要だ。小説の楽しみと深さを知り尽くした文芸評論家が、誰もが「才能」を引き出せるように14の画期的で実践的なプログラムを考案。2週間、1日ひとつずつ実行していったら、文章力、想像力、構想力が格段にアップし、確実に小説を書くことができるようになる。

 

 まず今回の作者の清水良典とは「あらゆる小説は模倣である」「村上春樹はくせになる」といった小説家の評論、小説技法の解説といった著書を出している方であり、小説家でなく評論家となります。そのため今回の技能本は小説家の経験を活かした本でなく、様々な小説家を分析した評論家による技能本になります。

 その上で今回の作品は「一番最初に読むべき技法本」です。

 

 小説を書くとはどういうことか、小説を書く上で必要になるネタをどのように手に入れ保管するのか、形容詞・代名詞の使い方など小説を書く上での最初の最初の部分を解説しています。

 また実際に小説を書いている人ではないため、解説自体も技法・テクニックの解説でなく、考え方や取り組み方の解説となっています。そのためこの本一冊で小説を書く上での技法が身につけられるとは考えにくいです。

 質問コーナーも「句読点の使い方を教えてください」「原稿料はどのくらいもらえますか?」という初歩の初歩の内容が多いです。

 なにより上記に書いたように技法・考え方・小説とは何かということを200ページ程度の文庫本で解説しているため、一つ一つの解説が1ページ程度で終わります。とにかく「広く浅い」のです。その意味でも「一番最初に読むべき本」となります。キャラ解説が1ページ程度で終わるのはさすがに驚きました

ジャンル:ミステリー・サスペンス、サイコホラー・小説  殺人鬼(サイコパス)狩り  評価:★★☆☆☆

殺人鬼(サイコパス)狩り

殺人鬼(サイコパス)狩り

 

東京から千キロ離れた羊頭島にある刑務所から、五人の囚人が脱獄した。彼らはいずれも大量殺人を犯したサイコパスで、放っておけば島の人間が全滅する恐れさえある。事件解決のために集められたのは、隣島の警察官三人。さらに猟奇犯罪対策部の部長の命により、一人の少女が同行することになった。その少女―園田ユカこそ、警察が用意した最強の切り札。彼女もまた、大量殺人者であり、サイコパスだった―

 

 さて、久々のミステリー・サスペンスもの。といっても主役がサイコパスという異色のサスペンスものです。さて、その感想なのですが・・・

 

 うん、突っ込みどころありすぎでガバガバすぎんだろ

 

 まずサイコパス5人を収容してる監獄から脱獄する流れなのですが、なんでそんな大量殺人のサイコパスを離れ島程度のところで収監してんだよ。そもそも普通の島民が住んでるところに建てるなよ。普通に船で本国に逃げられるような警備ってなんだよ

 

 いや、ほんと突っ込みどころだらけなんですよ。サイコパスが具体的にどのような方法で脱獄したかは一切書かれません。ただ監獄内の看守などを皆殺しにしたということだけです(方法は不明)さすがにサイコパス相手なら最悪射殺許可も出てると思うんですがそれは・・・

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 正直サイコパスを秘めたキャラの怖さは、その思考パターンが全く理解できないために、どのような行動に出るかわからないところにあります。そしてその行動を可能に出来る能力を持っているからこそより恐怖が増すのです。アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」に出てくる槙島聖護というキャラがいるのですが、このキャラもサイコパスであり、同時に己の価値観に基づいた行動を実現できるだけの知能と才能を持っており、そのため何を起こすかわからない、という恐怖がありました

 でも本作のサイコパスは、確かに殺すという行為に対する価値観の違いにより、相手を躊躇なく殺すというシーンは多々ありますが、正直能力自体は低いため、行動が予測できます。そもそもほとんど島民という非戦闘民を一方的に殺すばかりのため、悪役としての強さが全く感じられないです。正直小悪党です。それにサイコパスとして恐怖には、普通だと思っていた相手が徐々にサイコパスとして狂気を見せていくという過程にもありますが、こちらの場合最初からサイコパスですという紹介があるので、過程すっとばして最初からサイコパス全開です。

 

 村上龍の「インザミソスープ」に出る外人のほうがサイコパスとして怖かったな。

 

ジャンル:SF・アクション・映画 デッドプール 評価:★★★★☆

 かつて特殊部隊の有能な傭兵だったウェイドは、ある日、末期ガンと宣告される。謎の男にガンを治せると聞かされ、彼は連れていかれた施設で治療に臨むが、そこでは余命わずかな者たちが人体実験を施され、戦闘マシンとして売られるという恐ろしいプロジェクトが進んでいた。ウェイドも実験によって改造され、どんな攻撃を受けても回復できる肉体を手にするが、醜い姿になり施設から脱走。元の自分に戻り、愛する女性と再会するため、自作のコスチュームで「デッドプール」となった彼の戦いが始まる!  

 

  


映画「デッドプール」予告編

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 まずこのデッドプールですが、デッドプールというキャラはオリジナルキャラでなく、X-MENの登場キャラクターの一人です。そのため世界観として当たり前に「ミュータント」という存在が出てきますが、映画X-MEN本編のキャラが出るわけでも本編の続編というわけでもないので、デッドプール単独でも観ることが出来ます。

 またX-MENは作品内でミュータントと能力をもたない人間側の軋轢が話の軸になるため展開が暗くなりがちですが、この作品ではそのような場面は登場しません。

 

 この作品をおもしろいと思うかどうかは、デッドプールというキャラクターを受け入れられるかどうかがすべてです。というのも予告でのキャラクターで終始展開されるため、このキャラが受け入れられないならば、終始不快になるだけだと思います。なので予告で駄目だと思ったら諦めてください

 キャラもあってか終始明るい展開で進むので「シリアスで重厚なストーリーがいい!」という人も避けたが無難です。じめじめした話が嫌!という人にはお勧めできます。

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 肝心のアクションですが、デッドプールの能力は「身体能力の強化+不死」であるため、目からビームを出したり嵐を起こしたりすることはありません。途中からそのような特殊能力を持つキャラは出ますが、基本は銃と刀のアクションがメインです。ただ前回紹介した「メカニックワールドミッション」のようなプロとしての無駄のない殺陣ではなく、戦闘を楽しむめちゃくちゃなものであるため、殺しを楽しんでいる場面もあります。首ちょんぱもあるのでグロが駄目な人は観ないでください

 

 総括としては「デッドプールというキャラを受け入れられるなら楽しめる」です。ただし下ネタ前回なので、家族団らんで観ると何ともいえない雰囲気になりますよ。これは友人と酒飲みながらゲラゲラ笑いで観る映画です。

ジャンル:アクション・映画  メカニック・ワールドミッション 評価:★★★★★ ※前作:メカニックの続編を含みます

 

殺し屋から足を洗ったビショップのもとに暗殺の依頼が入る。幼少期に暗殺者として一緒に育てられたが、ビショップを裏切って逃げた兄弟子のクレインからだ。ビショップは断るが、何の罪もない女を人質にとられ、やむなく復帰する。ターゲットは武器商人として世界を裏で操る巨大フィクサー。やがてビショップは成功/失敗にかかわらず死が待つことを知る。しかも、クレインはこの世でただ一人、ビショップの弱点を知る男だ。果たして、超難関ミッションの行方は!?そして、クレインの真の目的とは!?

 

 

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  前作:メカニックの続編。メカニックときくと「整備屋」を連想しますが、俗語で「殺し屋」の意味もあるそうです。

 前回爆発事故に巻き込まれた振りをし自らを死んだことにした主人公ビショップ。始まりはそんなビショップを追って殺しをさせようとする刺客との戦闘から始まります。

 ただし前作のキャラはビショップくらいしかいません。といっても前作はビショップ以外全滅してるししょうがないのですが。話としても独立しているのでこちらからみても問題なく見れると思います

 

【前作との違い】

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 前作のメカニックでの殺しの方法は結構力ずくのところが多かったです。暗殺業というよりかは傭兵みたいなやり方でした。なのでいまいち殺し屋っぽくないなと思うところはありました。

 しかし今回は「場所も違う3人を事故に見せかけて殺さないといけない」という縛りがあるため、前回のような力ずくが使えませんが、そのために地形を研究し、作戦に必要な薬品や暗器を作る過程はまさにスペシャリストといった面が見れてよかったです。そして地形把握のために書く絵がめっちゃ上手い!アンチャーテッドのネイト並みの画伯でした。

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それとパートナー制でしたが今回は一人です。その意味でもステイサムの独壇場なの「ステイサムのアクションたくさん見たい!」という方も大喜びです。ただ銃撃シーンが多いから、ステイサムのナイフ捌きが少ないのは悲しい

 

 【ヒロイン枠】

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 今回のストーリーに大きく関係するヒロイン枠。正直「ヒステリーの役にたたない系だったな嫌だなあ・・・」という懸念はありましたが、その点も大丈夫でした。結構機転も効くし頼もしいです。

 

 総括としては「ステイサムのアクション観たいなら損はなし」です。きちんと格闘シーンもありますのでご安心を。それにしてもあのアクションのキレをステイサム本人がやってるんだからすごいわほんと

ジャンル:SF・映画 オデッセイ  評価:★★★★☆

 

 

 

 

人類による有人火星探査ミッション<アレス3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。しかしワトニーは奇跡的に生きていた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった。やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、地球上のすべての人々が固唾をのんで見守るなか、わずかな可能性を信じて前代未聞の救出プランを実行するのだった……。

 

 話題になったSF映画。主人公は火星探索クルーとして参加していましたが、巻き込まれた火星嵐によって吹き飛ばされ、死亡したと判断され置いていかれた、しかも次に火星に人が来るのは4年後という絶望的な状況から助かろうという話です。

 

 さて、そんなオデッセイを観た感想ですが・・・・

 

 見事なまでに誰もが諦めない映画でした

 

 普通に考えたら、火星に一人だけ、救助は早くて4年後、食料はどう見積もっても足りない、たとえ通信が繋がっても助けてもらえるとは限らない(食料一つ送るだけでも億単位に金かかるし仲間のクルーもすでに遠くに行っている)

 そして火星の環境というのはどのようなものなのか。まずそれを紹介しておきます

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星は直径が地球の半分程度の惑星で、地表に大量の酸化鉄があるために赤い色に見えます。大気は薄く、地表の気圧は地球の1%弱、その成分は95%が二酸化炭素です。平均気温は-43℃ですが、最低気温は-130℃に達し、冬の極地方では二酸化炭素の氷(ドライアイス)の層ができます(極冠)

 つまり寒すぎるから暖房ないとすぐに死ぬ。酸素なんてありません。生き物が住めるなんて思うなよ!なんてところです。これ詰んでますね・・・

 まあどう考えても諦めます。でもこの主人公は諦めません。植物学者の経験と知識を生かし、残っている特殊燃料から水を生成し、食料として用意されていたじゃがいもを育て、なんとしても4年間生きてやる!となるのです。

 また主人公だけでなく、彼らを助けようとする仲間も諦めません。何とか通信がとれて主人公の生存が確認されるのですが、すぐに救助作戦が展開できるわけでもありません。その辺りは物理的原因や経済的要因、時間的要因など様々な障壁が生まれますが、皆それをなんとかしようと諦めません。どんどん障害が増えていきますが、それでも皆諦めません。

 火星ものですが宇宙人が出るわけでもないのでそこは安心してください。こういっておかないとプロメテウスの悪夢を思い出す人もいそうなので。

 総括としましては、絶望的な映画だけど暗い気持ちにはなりません。様々な障害が発生しますが、それを様々な知識・経験・協力で乗り越えていきます。ある意味人類なめんじゃねー映画です

 

 ちなみに地球から火星の距離って実際はどのくらいなんだ?と思うかもしれませんが、地球と火星は共に移動しているため時期によって近かったり遠かったりしています。

 でも火星は比較的地球に近い星です。水金地火木土天海といえばわかると思いますが、地球の隣です。

地球から火星までの距離はどのぐらいなんでしょうか?

前述したとおり、地球と火星は太陽の周りをクルクルと周っている太陽系の惑星の一つです。

地球と惑星はそれぞれ異なる軌道を周回しています。

つまり地球と火星との距離はその時期によって変わってくるんですね。

そして火星の軌道は楕円状になっており、一番近い距離と一番遠い距離の時では大分その距離に差が出てきます。

一番近い時の距離は約5,400万km

一番遠い時の距離は約4億km

と言われています。

4億kmって途方もない数字ですね。

いやまあ5400万kmも大概な数字ですが(笑)

ちなみに日本から裏側にあるブラジルまでの距離は約1万8,000kmです。

宇宙は広いですねえ・・・・。

 

  途方もなさすぎて想像も出来ませんでした。

ジャンル:本・解説・小説  売れる作家の全技術 評価:★★★★☆

 

 

 200以上ある文学新人賞から毎日多くの作家が誕生しているが、数年後に残るのはわずか数パーセントにすぎない。30年以上にわたりトップを走り続ける著者が、作家になるために必要な技術と生き方のすべてを惜しげもなく公開する小説講座の決定版。

 

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    今回は小説技法に絞った解説本となります。この大沢在昌は「新宿鮫」を代表するミステリー・サスペンスの作家です。そしてこの本を読んだ感想といたしましては・・・

 

 基本を解説した本でなく、実際に作品を作った、または作ろうとしてるけどなかなか上手くいかない、作品を作った経験がある人向けの応用本です。

 

 この本は大沢在昌が講師を務める講義を受けている学生に対し、テーマを与え実際に学生たちが書いた本を添削しながら、作品を作るうえで必要な点や駄目なところを解説していく形式となっています。そしてその添削なのですが・・・結構辛辣です。「絶対に人を感動させることが出来ない小説」「正直失望しました」とか目の前で言われたら泣きそうなレベルのことボロクソに書かれてます。これ学生陰で泣いてないかな・・・大丈夫かな・・と不安になるくらいです。

 

 さて、この本がなぜ応用向けの本なのかということですが、本の内容として学生が作った作品を添削する一方で、投稿した学生たちが作品を作るうえでの疑問点を質問し、それに答えるパートがあります。実際に作品を作っている人の質問であるため「改行はどこですればいいの?」「書きやすいジャンルって何ですか?」みたいなものでなく「嫌なキャラクターというのはどのように書けばリアリティのある嫌なキャラになるのか」「視点の乱れをしないようにすればどうすればいいか」など、作品を作るうえで躓きやすいところを解説しています。

 そして作品添削についてですが、各投稿作品ごとに添削がされているため、同じテーマの作品でも添削内容も十人十色です。「幼稚園児の一人称視点なのに使われている言葉が大人すぎる。年齢相応のセリフにしないといけない」「一度しか会ってない相手に[私が見た最後の姿だった]なんて使わない。」など、聞けば当たり前に聞こえることも、製作中には気づきにくい点を随時解説しています。

 全く作品を作った経験がない人には「へーそうなんだー」程度になるでしょうが、経験がある人には「ああ、だから書いてる文章がいまいちピンとこなかったのか!」という気づきがあると思います。その意味でも応用向きの本なのです。

ジャンル:ホラー・映画・アクション アイアムアヒーロー  評価:★★★★★

鈴木英雄(大泉洋)35歳。職業:漫画家アシスタント。彼女とは破局寸前。
そんな平凡な毎日が、ある日突然、終わりを告げる…。
徹夜仕事を終えアパートに戻った英雄の目に映ったのは、彼女の「異形の姿」。
一瞬にして現実の世界は崩壊し、姿を変えて行く。謎の感染によって人々が変貌を遂げた
生命体『ZQN(ゾキュン)』で街は溢れ、日本中は感染パニックに陥る。
標高の高い場所では感染しないという情報を頼りに富士山に向かう英雄。
その道中で出会った女子高生・比呂美(有村架純)と元看護師・藪(長澤まさみ)と
共に生き残りを懸けた極限のサバイバルが始まった…。
果たして彼らは、この変わり果てた日本で生き延びることが出来るのか。
そして、英雄は、ただの英雄(ひでお)から本当の英雄(ヒーロー)になれるのか! ?

【映画の紹介】


「アイアムアヒーロー」特報

 日本においてなかなか出なかった邦画ゾンビもの。ゾンビものとなると、どうしても規模が大きくなるため、場所の確保が難しい日本では難しいものがありました。その中でマンガ「アイ・アム・レジェンド」を実写化。日本の規模でゾンビものを果たしてとれるのか・・という懸念は誰もが持っていました。

 さて、そんな中での視聴した感想ですが・・・

 

  いや、邦画うんぬんでなくホラー映画として大成功でおもしろいっすわ

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 大泉洋映画にはずれなしとはよくいったものです(探偵はbarにいるもおもしろかったし、3はよ)

 いや、ゾンビはちゃんとゾンビしてるし、人間としてありえない挙動するからむっちゃ怖い。特殊メイクもちゃんとグロテスクで欠損などもちゃんと表現されています。またゾンビ物の王道、ショッピングモールで立てこもりなど抑えるべき点はちゃんと抑えたホラーです。それとこのショッピングモールは韓国の閉鎖されたショッピングモールを日本風景に作り直したものだそうです。さすがに撮影のために営業してるモール貸切はできないもんね・・・

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 ちなみにこの欠損の描写方法としては、欠損部分に加工部分を消せる特殊加工を施し、CG加工で消しているそうで、メイク技術に関しては日韓合同です。さすが国策で映画投資してるだけあって、この辺りの技術はさすがです。

 

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 それと日本ゾンビもの故の展開があるんです。それは「銃を武器に出来る人が全然いない」という点です。アメリカならガンショップで武器を調達し脱出を図る、というのが王道の展開なのですが、日本のためガンショップなんてありません。そのため皆金属バットや、包丁、ただの鉄パイプなど現地調達の近接武器で戦うしかありません。主人公も猟銃を持っていますがもちろん人に向けて発砲したことがないため、そこの葛藤や銃を欲しがる相手とのやり取りも見物です。そんな近接武器しかない素人集団のため、一方的にゾンビを狩るなんてことも出来ません。

 ゾンビものとしても一級品ですし、ダメダメでどうしようもなかった主人公が、様々な葛藤や経験を得て仲間を守るために戦うまでの段階や葛藤もきちんと描かれています。突然覚醒なんてこともなく、「ああ、そう思っちゃうよね・・・」と同情してしまうところもあります。そのように主人公成長物語も描かれています。

 あ、あとこの点も大事かな。最近の映画にありがちな意味もなく演劇みたいに叫ぶ演技とか、ひとまずキス入れとけみたいな恋愛要素ねじこみ要素もないです。

 

 最終的な感想としては、邦画うんぬん抜きにしてホラー映画としておもしろいです。

 

 【以下ネタバレ感想】

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